【9日 TBSニュース】
アメリカ西海岸でこの数週間、アシカやペリカンなど何百もの動物や鳥が変死しています。この異常死、海中のある植物の変化と関係があるようです。
砂浜に倒れるアシカ。連絡を受けて駆けつけたボランティアが、アシカを保護しています。
「今年になって125頭救出しました。そのうち45頭はこの2、3週間で助けました」(「鯨救出チーム」、ウォラースタインさん)
アシカはすぐ近くにある「海洋動物センター」に運ばれました。救出されたアシカは、目を真っ赤にしてけいれんしています。すぐさま解毒剤を点滴され、助かりました。
センターには、同じように救出されたアシカたちが治療を受けています。アシカだけではありません。先月、海岸に長さ9メートルのマッコウクジラが打ち上げられました。死因ははっきりしません。
異変は鳥たちにも及んでいます。このセンターには、瀕死の鳥が次々と運び込まれています。
「鳥が文字通り空から落ちている、という電話を何本も受けています。」(国際鳥救出センター、ラッセルさん)
相次ぐ動物の死。南カリフォルニア大学のキャロン研究所では、海水のサンプルを取って分析した結果、例年にない、ある変化に注目しています。
「我々が再調査した結果、プランクトン中に通常の2倍以上にあたる濃い酸を検出しました」(南カリフォルニア大学、キャロン教授)
キャロン教授によれば、海藻にはもともとドウモイ酸という酸が存在し、中毒症状を起こすことがあるといいます。しかし、今年はその酸が異常に強く、藻類を食べたイワシなどをえさにする海の動物たちに死に至る被害を与えている可能性があるということです。
なぜドウモイ酸が異常に強くなったのか、原因ははっきりしませんが、魚の乱獲や湿地帯の破壊、汚染が、太平洋岸に沿って爆発的な勢いで藻類を繁栄させていることと関係があると指摘する声もあります。
これまでのところドウモイ酸の人体への影響は報告されていませんが、カリフォルニア州保健当局では、貝類の摂取に注意を呼びかけています。
2007年05月11日
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